元留学エージェントのつぶやきブログ

元旅行業、かつ留学エージェントも経験した私のつぶやき

ロサンゼルス留学の費用とか進学とかアレコレ

 

アメリカ留学するならロサンゼルス?

私が留学エージェントとしてカウンセリング、お問い合わせの対応等々してきた中で、最も多かったのがアメリカ・ロサンゼルス留学、のはずです。

英語はもちろん、映画や音楽、ダンスに進学のため、はたまた短期でディズニーランドやユニバーサルスタジオ、ハリウッドに行ってみたいなど、びっくりするほど目的は人それぞれ。

私も人生で一度だけアメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスに行ったことがあるんですが、「THE USA」っていうんですかね、独特な雰囲気があるとこです。

そのロサンゼルス留学をお金、留学費用だとか、目的だとかでアレコレご案内していきます。 

<参考>

www.ryugakuland.com

ロサンゼルス留学ってとりまいくら費用がかかんの?

ロサンゼルス留学すると留学費用がいくらかかるか、もうこの問合せ、何回見たか記憶にございません。都度、学校・コース、期間でそれぞれ違うんで、どんな留学を考えているか、ロサンゼルスで最もやりたいことは?目的ってなんかある?ってテンプレートで回答していましたね。

実際、ロサンゼルスって語学学校がうじゃうじゃあります。語学学校だけならかわいいんですが、英語を学べる場として、ロサンゼルスにはその他、コミュニティカレッジ(コミカレ)や大学まであるんです。

UCLA、って聞いたことないですか?カリフォルニア大学ロサンゼルス校のことなんですが、世界レベルのこの大学も、ロサンゼルスにあり、留学生向けの英語コースを提供しています。

また別の機会に書こうと思いますが、アメリカ、カリフォルニア州には州立大学が2つあります。

UC、カリフォルニア大学と、CSUカリフォルニア州立大学です。CSUももちろん、ロサンゼルスにキャンパスがあり、CSULA(カリフォルニア州立大学)の他、ロサンゼルスの南にあるロングビーチ校、フラートン校、ドミンゲスヒルズ校などなど。

あとこれら州立大学とは関係ないですけど、世界大学ランキング1位に選ばれたCaltechカリフォルニア工科大学もロサンゼルスにあるんですよ。

で、そんな選択肢豊富なロサンゼルス留学で費用がどれくらいかかるのか、とりあえず2つの語学学校を候補に、4週間、12週間、24週間と36週間で比較表を作ってみました。

学校名 4週間 12週間 24週間 36週間
Kingsロサンゼルス校 US$3,808 US$10,244 US$18,824 US$27,512
コロンビアウエストカレッジ US$3,230 US$7,890 US$14,430 US$20,370

すごくないですか、留学費用の差。いずれも英語コースは学生ビザが必要となる午前・午後のフルタイム、滞在方法はホームステイ個室、朝・夕食付き、往路到着時の空港出迎え込み、です。

留学期間が長いほど、差が広がります。なんでこんなことになるかといいますと…

語学学校Kings Educationはイギリスからスタートした、大学進学などにも強い語学学校であり、イギリスではブリティッシュカウンシルなどの厳しい審査期間の基準をクリアしている語学学校です。ロサンゼルス校はチャイニーズシアターすぐそばの高立地。

またKingsでは、12週間以上の留学で真面目にレッスンに参加、レポートなども提出してもなお英語力が上がらない場合、目的レベルまでの英語レッスン費用を無償とする、保証制度まであります。

一方のコロンビアウエストカレッジ、CWCはコリアンタウンにある語学学校で比較的小規模ながら、参加する留学生にリーズナブルな費用で勉強してもらえるよう、徹底的に安い価格で英語レッスンを提供している、いわゆる格安校になります。

注意しておいてもらいたいのが、格安校、にも種類があって施設ボロボロ、講師の質も低い、いわゆるビザ取得のための学校もあれば、CWCのように、留学生のためにより良くより安く勉強してもらえるよう努力している学校もある、ということ。

こんな事情があることから、同じ語学留学、語学学校でも安いとこもあれば、ちょっと値が張るものの、しっかりしたバックグラウンドのある語学学校もあるんです。

コミカレ、大学付属英語コース、それから大学エクステンションなどでも英語レッスンは受講可能。ただ語学学校とはちょっとレッスン内容が違います。

語学学校は1人の講師に対し、15名前後のグループレッスン、会話力アップをベースに基礎英語を学びます。一方のコミカレや大学の英語コースは、アカデミックな英語力を身につけるためのもの。

1クラスの人数も多めで勉強する英語も、語学学校に比べると話す、より、正しい文法で書くための英語を勉強します(もちろん、コースが色々あるので会話メインのものもあったりはします)。

ロサンゼルスにダンス留学

アメリカ、ロサンゼルスに目的を持って留学する場合のその1、ダンス留学についてちょっと書きます。

まだ留学エージェントをしていた頃に、高校3年生の女の子から、ロサンゼルスにダンス留学がしたい、との問合せを受けたときのこと。

コミカレでもダンスの勉強ができることから、一種の進学で考えているのかな、と思っていたら、一生懸命調べて、有名なダンススタジオに通いたい、とのことでした。

でもダンススタジオでダンスレッスンだけ受ける場合、学生ビザって申請できないんですよ。

アメリカで学生ビザを申請するには、アメリカで通う学校がI-20と呼ばれる書面を発行できなければダメなんですね。

語学学校に通う場合には発行できるものの、ダンススタジオは留学生のためだけ、ではなくむしろアメリカで暮らす人のためのもの。

どうしたら良いでしょうか、という相談だったのですが、ある語学学校に相談したところ、「ウチの学校、そのスタジオに通ってる子たくさんいますよ」と教えてもらい、相談してくれた子にも同じように、学校に通いながら英語を学び、空いた時間でダンススタジオに通うという留学をすることになりました。

先に書いたようにコミカレでダンス専攻の留学も可能なんですが、ダンススタジオからは遠かったこと、またコミカレの英語コースだとダンススタジオに通う時間が到底ない、ということから語学学校+ダンススタジオ、になったわけです。

じゃあロサンゼルスに進学留学する場合は?

もし、ロサンゼルスにダンスだけでなく、その他の目的、4年制大学への3年次編入などを目的とした進学留学をするには、どうしたら良いか。

このアメリカ・コミカレからの4年制大学編入留学、は今や多くの留学エージェントが「2+2でアメリカの大学を卒業しよう」なんて宣伝してたりします。いいですか、これほぼほぼ「嘘」ですよ。

もし、2+2、コミカレ2年+大学2年で卒業できるとしたら、アメリカ留学前に相当な英語力、英検であれば1級くらいの実力がある場合のみ、です。


もちろん、日本からも夢を抱き、ロサンゼルスで英語コースからスタートしている留学生も含まれます。

ですが、まず英語コースからスタートする場合、コミカレが求める英語力に到達するまで、半年から1年かかる人もざらにいるんですよ。

コミカレの中にはNO TOEFLなんてうたって、英語力なくても参加可能ですよ、ってとこもありますが、これまた大きな罠なんです。

コミカレで卒業するために必要な単位を取得するには、まずコミカレ内の英語力証明となる英語科目をクリアすることが条件となっていて、この科目・単位を修了できなければその他の科目が履修できません。

たとえばビジネス基礎、という科目があっても、そこにはPre-requisite(前提条件)として、英語科目が終わっていること、って書いてあるんですね。

日本人にとってこの英語科目を修了することが最初にぶち当たる、ものすごく高い壁であり、アメリカ留学前に英語力をある程度身につけていないと語学コースだけで1年かかるわけです。

やっとの思いで1年かけて単位履修がスタートしても、積極的な講義参加、レポート三昧の日々に疲れ、単位を落としてしまうこともあります。

そうするとですね、英語で1年、卒業に必要な単位を取得するのに2.5年、コミカレ修了までに3年半かかることも少なくありません。そうなると何が問題か、って費用です、留学費用。

ロサンゼルスに1年、比較的費用の安いシェアアパートで暮らしても、学費とあわせて300万円は必要です。これに3.5年をかけたら、そこだけで1,000万円を超えるんです。

その上、仮にUCLAに合格できたら、1年で1,000万強は費用がかかります。2年で卒業できても、2,000万円、学士号取得(大学卒業)までに、5年半、合計3,000万円以上の費用が必要になってくるわけです。

こうした費用について、きっちり説明しない留学エージェントが少なくないようで、ロサンゼルス渡航後、一生懸命英語の勉強をしていても、途中でこの「留学費用」の現実に打ちのめされて泣く泣く帰国する日本人留学生が少なくない、ということも知っておいていただきたい。

楽しいことも間違いなく多いアメリカ、ロサンゼルス留学ですが、厳しい一面も持っています。